そしてまた異動がありました。
今度は市の演劇関係の外部団体に派遣となりました。
派遣先では、主にチケット販売管理、広報作成を担当しました。
全くしたことが無い分野でしたが、そこでは少人数の組織であることもあり、職員全体で業務をこなそうとする姿勢で取り組んでいました。そのことがとても心強く、楽しかったのを覚えています。
ここで仕事をすることを通じて学んだのは、『組織次第で仕事は変わる』ことです。
市役所に居た時に感じていたことは、ものすごく組織が縦割りであること。
自分の担当を超えて仕事をしようとすると、『他のヤマ(担当、課)の仕事をするな。』
手伝ってくれと頼まれても『こっちは忙しいから手伝うな。』とか言われ、隣の人の仕事も手伝いにくい雰囲気でした。
派遣先では、残業も多く、土日は公演のため休日出勤が多いと、勤務時間は農林とあまり変わらなかったのですが、夜一人で残っていることが多かった農林に比べ、みんなで一つの公演の業務に当たり、誰か困っていたら、担当を超えて皆で助けるなど、とても仕事がやり易かったのを覚えています。
また、初めて取り組む仕事も多かったのですが、市役所では、なかなか新しいことに挑戦できない環境でしたが、ここでは『やってみようと思うんです。』というと、『じゃあやってみて!』と若い人の意見も積極的に取り入れていただき、やりがいのある4年を過ごしました。